可能性を信じる社会へ
閉ざされた思考の連鎖と、挑戦を奪う教育の現実
現代の教育や社会の空気には、子どもたちの可能性を広げるというより、いかにリスクを避けて「安全圏」に収まるかを促すような傾向が色濃くあります。
本来、教育とはその人の持つ種を見つけ、水を与え、陽を浴びせて、大きく育てていくものであるはずなのに、現実には「芽が出なそうなら埋めてしまえ」と言わんばかりの風潮があるのは非常に残念です。
特に、子どもたちが夢や希望を語ったときに、それを応援するどころか「難しいよ」「現実を見ろ」と無意識に潰してしまう大人は確かに多いと感じるんですよね。
その背景には、自分自身もかつてそう言われ、可能性を諦めた経験があるのかもしれません。
だからこそ、自分がされてきたように次の世代にも同じことをしてしまう。そうして、閉ざされた思考の連鎖が生まれているように思える。
若い人たちの「やってみたい」「こうなりたい」という衝動は、社会にとって最も価値のあるエネルギーのはずです。
そのエネルギーを削がず、導いてくれる存在がいたら、子どもたちは自分の力でどんどん未来を切り拓いていけるんですが、そういう大人に出会える機会が少ないというのもまた現実。
だからこそ「自分自身がそういう大人になっていく」という意識が、今後ますます大切になると感じます。
「できる、簡単じゃないけど、やってみよう」という姿勢を持ち、挑戦する人に光を当てる社会をつくるには、個人レベルの覚悟と行動が必要です。
社会の構造や教育の枠組みが変わるには時間がかかるけれど、個人の選択は今すぐにでも変えられる。
だから、自分が変わることで、次の誰かの可能性を広げるきっかけになる。
それが回り回って、閉ざされたマインドに風穴をあける第一歩になるのではないんじゃないですかね。
挑戦の結果がどうであれ、自分の内側から湧いてきた感情に正直に生き、行動していく。
その積み重ねこそが、本当の意味で「生きている」と実感できる人生をつくるんだと思います。
ビジネスの世界にも根づく「挑戦より保身」の構造
ビジネスの世界でも、教育と同様に「リスクを避ける思考」が根深く存在しています。
多くの企業では、挑戦や革新よりも「前例通り」「失敗しない」ことが重視されがちで、新しいアイデアや可能性を追求するよりも、無難な道を選ぶ文化が支配的になっていることが少なくありません。
特に大企業や伝統ある組織では、「責任を取らされるくらいならやらないほうがいい」という空気が蔓延しており、それが若手社員の創造力や行動力を削いでしまう。
結果として、本来なら大きなインパクトを持ちうる発想やプロジェクトも、日の目を見る前に潰されてしまうケースが多い。
ビジネスの場でも、「可能性をチャレンジするより、閉ざすほうが安全」という思考回路が根付いていると言えますよね。
ただ、現代のような変化が激しく、不確実性の高い時代では、保守的な姿勢では成長はおろか、生き残ることさえ難しくなってきています。
市場のニーズはどんどん変化し、過去の成功体験が通用しなくなっている今こそ、「挑戦するマインド」が必要とされるタイミングです。
それに、ビジネスにおいても本当に価値を生むのは「完璧に計画された無難な一手」ではなく、「多少不確実でも熱意と意志で進められる挑戦」です。
顧客の心を動かすのは、リスクを取ってでも課題を解決しようとする人たちの姿勢であり、そこに共感が生まれ、支持が集まる。
まさに教育と同じで、可能性を信じ、行動に移した人だけが、次の展開を引き寄せることができるのだと思います。
だからこそ、ビジネスでも「失敗してもいいからやってみよう」と言える環境や、「それ面白そう、やってみたら?」と背中を押せる上司や仲間の存在が、実は成果以上に価値がある。
そして、そういう人材や組織こそが、これからの時代に本当の意味で生き残っていくんじゃないですかね。
挑戦することが前提になる社会や企業文化の中でこそ、人もビジネスも大きく育つ。
その本質は、教育もビジネスもまったく変わらないのだと感じます。
